忍者ブログ
   蓮群 雄莢 がお贈りする日々の徒然日記。                 僕が目撃した笑撃の瞬間を共有しようと始めた個人ブログサイトです。  
 8 |  6 |  5 |  4 |  3 |  2 |  1 |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 
こんばんは、蓮群です。
開設したばかりで何も無いブログにお越し頂いている方々、ありがとうございます。
カウンターが増えるというのは中々嬉しいものだと知りました。
さて今日は僕の職場にいらっしゃる、とある方の不幸な物語をお届け致します。
一切、脚色なしの事実です。
読み終えた後はきっと涙を禁じ得ないと思いますがどうぞ最後までお付き合い下さい。




□□□□□□



それはいつもより短い夏休みを終え大学に向かう電車の中での事です。
僕は「逃げる者の心理と追い詰める者の心理」という本を読んでいました。
中々面白い本ですのでもし興味を惹かれましたら読んで下さい。
結構お勧めです。
失礼、話しがズレましたね^^
かなり集中して本を読んでたんですが、ふと視界に影が走りました。
一体何が? そう思い顔を上げてみましたが特に変わった事はありませんでした。
周囲の方も何も感じていないようでしたので勘違いかと思い本へと視線を戻しました。
しかしです、やはり視界の端で何かが動くのです。
そしてもう一度視線を上げれば、とっても可愛いスズメさんと目が合いました。
こてんっと首を傾げる様はとっても愛らしいのですが、ここは電車の中。
一体どうして....? とは思えど、スズメさんはあっちへパタパタ、こっちへパタパタ。
いつ出られるのか気にはなったものの目的地に着いたので僕は電車を降りました。

そしてふと思い出してこの話しをバイト先で話したんです。
するとある方が非常に狼狽えたように僕にその時の事を聞いてくるのです。
まず、そのスズメさんは元気そうだったか? から始まり、どの電車なのか?
何両編成の何両目なのか?
その聞き方はもう、根掘り葉掘りという言葉が相応しいでしょう。
表情にも鬼気迫る勢いがあります。
そう言えばこの方の日課が、毎朝スズメさんにパン屑を上げる事だったと思い出しました。
もしかして、お知り合いですか? と聞けば(スズメさんに対しておかしな聞き方だと思いますが)
その方は熱弁下さいました。
今朝もパン屑を持って窓際に立てば集まって来るスズメさんたち。
しかし今日は1羽足りなかったのだと。
朝からその事が気になって気になって気になって、仕事も手に着かなかったとの事でした。
僕の話を訊き終えたその方は、一目散に上着を羽織って出て行かれました。
.......スズメさん救出作戦を結構するようです。
目がマジでした。
僕はその姿を是非とも観察....
もとい見届けたかったのですが仕事中であった為、泣く泣く断念致しました。
でも、何十両とある車両をかの方は1つ1つ調べるつもりなんでしょうか?
.....その姿を想像するだけでも、どっても楽しかったです。

やがて夜も更け、そろそ帰ろうかと腰を浮かせた瞬間、カランコロンと事務所の扉が開きました。
その,向こうから現れたのは着ていた服はよれ、全身薄汚れた恰好のかの方がでした。
手には小さな固まりが乗せられていました。
「●●さん、その手にあるのは?」
まさか!?Ⅰ と思いつつ恐る恐る訊ねた僕に、かの方はどこか誇らしげに宣言なさいました。
「ようやく保護できました」
爽やかと言える程の笑みを携えたかの方は資料室にスズメさん共々入って行きました。
.......服や身体に切り傷っぽいのがあったのは気の所為でしょうか?


拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
♥ Admin ♥ Write ♥ Res ♥
カウンター
最新コメント
[01/03 水瀬]
アクセス解析
Copyright ©  あぁ、人生は無情なり  All Rights Reserved.
* Material / Template by tsukika忍者ブログ [PR]